長等神社綱打祭 龍陀つくり by.yume
2014.01.23
結婚するまで長等学区に住み、長等小学校に通っていたのに 長等神社の「綱打祭」を知ったのは一昨年。
友達のブログで見て 一度もそんな話を聞いた事なかった。。と不思議な気がしました。
神社の小さな行事だったのか、通学道路が反対側だったから知らなかっただけなのか、もしかすると子供だから、
伝統行事に興味がなかったか。。
一度この目で確かめてみたいと思っていたら、元旦にこんな貼紙を見つけました。
「地元にお住まいでない方もどうぞご参拝ください」
1月14日に13時過ぎに長等神社に到着すると、すでに本殿横では綱作りが始まっていました。
<尻尾>
木に藁の先をくくりつけ、三本の綱をつくり、さらにその三本で三編み。
なが~いこれは、どうやら尻尾になる部分の様子。
境内のあちこちで、それぞれがパーツを作っておられます。
<胴体>
藁を円錐型に固めてしっかりと縛ります。
<舌>
細い草鞋でも編んでおられるのかと思ったら舌。
さらに赤に布を巻いて べろべろ~
<口>
上下二枚の口になる部分は、こんな風に吊るして作られていました。
<目>
橙を筒状に藁で巻いてあります。
目の玉は五円玉。
さてさて 組み立てが始まります。
まず尻尾を拝殿に載せます。
胴体を台の上に載せます。
口をかぶせます
舌をつけ、目をつけます。
これで完成。
実は、このとき、やっとそれぞれの場所で作っておられたパーツの意味がやっとわかりました。
例年だと、楼門の外の石段あたりまで尻尾があるのですが、今年は藁の穂が短かったり、藁そのものが少なかったりしたそうです。
作り始めて2時間半。奉告祭です。
寒い一日でしたが、氏子さん達が協力しあって蛇を作られる様子から、伝承される行事のありがたさが伝わってきました。
昭和57年に発行されている「長等のあゆみ」という本に、「長等神社の綱打ち神事」という項があります。
「長等神社では、毎年正月14日の午後、氏子の有志十余名が神社境内に集まり、約三十束の藁をもらいて見事な藁蛇がつくられる、、、、、」
「延長六年(938年)正月十二日、志賀の士人社前に巨蛇の形を造り、神事を行ふ。是 スサノオノミコトの妖陀を切し故事なり、今に此例を以って毎年正月綱打の神事と云うこれ也」
と収蔵されている画の箱蓋にこのように書かれているとの事ですから、その歴史の長さを感じます。
この日傍らに置かれていた、イラスト。
最近にどなたかが、お書きになったものなのでしょうか?
1000年以上続いたこの行事、この先も1000年以上続いて欲しいものです。
同日「おうみ610」でも、この様子が放送されていました。
私もちらっ。。と映っていました(笑)
「龍陀焼」の様子は後日お伝えします。
良かったら、私のブログにも遊びに来てくださいね♪
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