琵琶湖第一疏水 by.yume
2013.09.24
すっかり御無沙汰しているうちに9月も半ばを過ぎ、秋の気配が日に日に濃くなってきて晩秋~冬好きの私は心わくわくしています。
物心ついた時から見てきた景色は、日常の当たり前の景色として自分の中に入り込んでしまいます。
幼い子供が日常的に出かけるとすればおかあさんに連れられての買い物ですが、私は乳母車の中から殆ど毎日「疏水」を見てきました。
長等幼稚園も、長等小学校も疏水の左岸を歩いて通園、通学していました。
真っ直ぐ伸びる緑の「川」は、当たり前にあるもの。
「春は校舎の窓近く輝き匂う山桜 秋は疏水に影うつる三井のお寺の照りもみじ」(長等小学校校歌)
そんな校歌の歌詞を味わうほどに叙情的な子供だったわけでもなく。。
探究心のない私は、そのまま大人になり結婚、大津市南部に住むようになりました。
それでもなお、懐かしさで年に何度か散策に行く程度。
この夏、やっとこさ、「疏水とは?」「どうしてあの場所にあるの?」と考える機会に恵まれました。
勿論 みなさんはご存知なのでしょうが、改めてわかりやすく説明しましょう。
疏水は、川ではなく、人工の用水路です。
簡単に言えば、琵琶湖の水を京都の町に引き込む用水路。
都が京都から東京に移り寂しくなってしまった京都になんとか活気を取り戻どして、産業をおこすことによって再生したいという思いの元、計画・着工されました。
今では、水の確保だけのためのように思われていますが、当時は水運確保も大きな目的でした。
明治18年着工、明治23年開通。
(琵琶湖からの取水口)
今では桜の名所のようになってしまった、大津の疏水ですが、京都が全国に先駆けて実施した近代化産業という歴史的遺産のひとつなのです。。
中腹に建つ三井寺を仰ぎながら、いくつもの橋のかかる疏水沿を歩いて育った私は、やはり誇り高き大津っ子です。
大津市立図書館には、何冊もの疏水関係の本があります。
秋の夜長、ネットもいいですが読書もいいですよ。。
<琵琶湖疏水の100年(36,699円/税込み)
平成2(1990)年の琵琶湖疏水竣工100周年を記念し,同年に発行した3分冊の書籍で,疏水をめぐる京都の歩みを記した書籍です>
こちらは閲覧のみですが、見ごたえがあり時のたつのを忘れて見入ってしまいます。
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